[観測ロケットS-310-45号機実験の実施について | 宇宙科学研究所](http://www.isas.jaxa.jp/topics/002282.html)
2020年1月8日から月末までのウインドウ。
S-310-44が2016年1月15日だったので、ちょうど4年ぶりの実施となる。
SS-520-5から数えても2年ぶり。
実験項目は慣性プラットフォームと小型プローブバス技術の実証だそう。
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[S-310-45 号機 PI 機器準備状況](https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/bitstream/a-is/897524/1/SA6000127016.pdf)
時期不明(結構古そう)
シーケンス案。打ち上げ後、サイドジェットでニューテーション制御(デスパンも?)、プローブを放出してから慣性プラットフォームの制御、最後にSJでスピンアップしながら残った推進薬を放出して終了、という感じ。
初期のプローブのイメージ図。
8角柱にソーラーパネルを貼り付けて天球カメラを載せたような雰囲気。プローブは2個搭載?
作業性が悪いので四角型に変更。天球カメラはプローブではなくプラットフォーム側の進展アームに搭載。(進展アームの試作品、ステンレス?みたいなフレームだけど、動力は130モータにタミヤのプーリーだ)
天球カメラはThetaかな? ISSに持っていってるので宇宙用の改造のノウハウはありそうだけど、あれってSONYが担当したのかな? だとするとISASとは個別で開発してるんだろうか。
子機のオンボードコンピュータはIntel Edisonだけど、とっくの昔に販売終了してるので、フライトモデルでは変わってるかも。変更するとしたらRasPi Zeroあたりが有力? S-310の加速度環境で飛行実証されたら大抵の用途には使えそうだよなぁ。
BBMのブロック図(イメージ)。
親機と子機は無線LANで通信。放出前は非接触給電でバッテリーを充電。放出後はレーザーダイオードと太陽電池を介して消費電力を補完。
非接触給電はInt-Ball用に開発してるやつの流用? バッテリーは最初から充電しておけば最悪非接触給電できなくても最低限のミッションはできるだろうし、この機会に実証してしまえ、という感じかな。
レーザーはジンバルに乗せるんだろうか? 載せてない気がする。とするときっちり真横にプローブを放出して、ミッション期間中は光軸を動かさないようにする必要がある。サイドジェットの精度が1度だそうなのである程度の広がりを持つビームであれば十分に給電できそうだけど。S-310の残推力ってどの程度あるんだろうか? イプシロン第2段/第3段で数十秒から1分程度、姿勢制御やってる間に十分収束するかな?
結構実証項目が多い感じ。ロケットサイドジェットに、慣性プラットフォームに、プローブ放出機構や、非接触給電や、レーザー給電や。
観測ロケットの運用機会が減ってやりたいこと全部詰め込んだ、みたいな雰囲気がしてくる。詰め込みすぎて開発リソース減って開発の確実性が減る、みたいなことになってなければいいけど。
しかし、これがうまく動けば、Int-Ball船外型(Ext-Ball)の妄想も捗るってもんだ。ジェットで軌道・姿勢制御を行いながらレーザーで充電してそのへんを飛び回る球体ロボット。
将来的にはInt-Ballの耳のあたりに天球カメラがつくかもしれんね。頭の斜め上のあたりだと某アニメのロボットに似るけど、そうすると前方を撮影できなくなるので、たぶん前方を撮影できるように縦配置にするはず。Int-Ballの本来の目的(映像の記録)としても天球カメラは便利だし、耳みたいに左右に配置すれば差分から立体データを作れるから、ダウンリンクして解析してもいいし、マーカーを解析するくらいならオンボードでもできそう。
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今日はJ-SSODの放出もありますねー。youtubeにライブ中継の予約入ってるけど、プレスリリースには何も書いてないんだよな……
twitterの方にはいろいろ書いてあるっぽいので、やるんじゃないでしょうか。自分はここ数年twitterから離れてるので、昨今様々な企業等がtwitterでプレスリリース出す状況は結構つらいものがある。
HTV#8で上げたキューブサットは3機、1Uが1機と3Uが2機。
J-SSODは18U(6x3U)を放出できる物を運用中らしいので、まとめて3機分をグリップして連続して放出、とかもできるのか。
J-SSODって3U未満を放出できるような構造になってたっけ? どうやるんだろう?
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