2020年11月29日日曜日

小ネタ

 カップラーメンを食べながら、350kcal/90gってことはエネルギー密度はTNTの4倍くらいか、と考える週末の深夜。このブログでも定期的に話題にしてるけど、食品のエネルギー密度は思った以上に高いし、爆薬のエネルギー密度は思った以上に低い。食品・爆薬エネルギー密度パラドックス、とかどうかな。
 TNT換算の定義、TNT1gがちょうど1kcalなのが不思議。偶然なんだろうけど。

 ダイナマイトはスティック1本で190g、1MJくらいらしいので、1.3kcal/gくらい。TNTより3割多いくらいか。混ぜものによってかなり幅があるみたいだけど。
 爆発物の性能は物理的な制限があるので、あまり大きく改善できてない。せいぜいTNTの3倍弱まで。電子を励起した状態で固定して一気に性能向上しよう、みたいな話もあるらしいけど。曰く、金属ヘリウム爆薬とか、SF的世界観になってくる。TNTの500倍程度になるんだそうだ。

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 不用意にWikipediaで技術史漁って、沼に落ちてる。
 レーザーショーやレーザー加工機でおなじみのガルバノミラーは、大西洋電信ケーブルを実現するために改良されて、それを行ったのは絶対温度単位ケルビンに名を残すウィリアム・トムソン、とか。当時は1分間でモールス符号1個(1文字じゃないぞ)送るのがやっとだった、とか。
 理系は花火を見ると炎色反応の話をしだすから花火には行きたくない? 代替案にレーザーショーを見に行ったらウィリアム・トムソンの業績を話し始めるから注意しろ! こいつら話が長いぞ!!
 人間相関器でも思ったけど、昔の人ってすげーんだな、と。今の研究者も50年くらい後から見たら凄まじいことやってるんだろうけども。「たかがGPU数千台で機械学習とかアホじゃねぇの!?」

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 月の石の動画でOrientation Cubeというのが出てきたので、試しに作ってみた。


 本物がどんなものかいまいち謎なので、デフォルメしてるけど。
 1インチのキューブだけど、工作精度悪いので25mmと解釈しても実用上は問題ない。実測で26mmくらいある。
 白の厚紙がむき出しだから、ホワイトバランスのマーカーとしても使えそう。

 本来の使い方は、アポロミッションで、月の石を採取するときに、写真に撮って記録するためのもの。月の上でどの方向で置かれていたかを記録して、あとから切り刻むときも、破片1個1個の向きを写真で記録する。そうすることによって、その石がどのような向きで置かれていて、太陽風とかの影響がどういう向きに加わっていたか、を記録する。この写真には写っていない3面にも当然刻印があって、ラボで写真を取るときとかはひっくり返したり、とにかくいろんな向きから撮影する。

 月の石を扱うような、清浄度を管理している区画はBunny suit areaと言うんだそうだ。クリーンウェアってバニースーツと対極な感じがするんだけど。アメリカでも月のうさぎの話とかあるんだろうか? でもJPLで火星探索作ってる人たちもbunny suit着てるらしいし…… と思って念の為にbunny suitで画像検索して、納得。確かにクリーンウェア=bunny suitだ。ナショナル・トレジャーのワンシーンで卵転がし競争をホワイトハウスでやってるけど、あんなイメージ。バニーというとどうしても桜島麻衣的なイメージに引っ張られてしまう。。。


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 シュリーレンの対象、爆鳴気とか使えばどうかな、とか思ったり。水を電気分解して適当にエネルギー突っ込めば爆発するし、スパークから遅延してLEDを焚けば衝撃波が見えるはず。電力の投入量とかで爆発の規模も制御できそうだから都合良さそうだし。
 スパーク、ストリナの高圧DCDCとか使えばどうかな、と思いつつ、0.28kVくらいまでだからスパーク飛ぶかどうか。ジャンクの刈払機とか探してきてコイルの配線伸ばしてノイズをトリガにしたほうが良いかも。
 撮影も、複数の鏡と光源を使えば、静止画1枚で複数のタイミングの衝撃波を撮影できそう。

 ハイスピードカメラ、探してもいまいち出てこない。S○NYのビデオカメラが960fpsで撮影できるらしいんだけど、仕様に書かれてない。公式サイトの映像クリエイターのインタビューページみたいなやつだと、活用してると書かれてるから、できるんであろう。これだからS○NY嫌いなんだよ。
 大抵のビデオカメラは59.94fpsまでしか対応してないっぽい。GoProとかOsmo Actionとか、アクションカメラだと、1080p240fpsまでが多い感じ。
 EX-F1は中古が2万から5万くらいで売ってるっぽい。一時期ロケット屋さんが中古で出品されたやつ片っ端から買い漁ってたらしいんだけど、最近はそうでもないのかも。amazonにも結構在庫有る。
 大学のロケットサークルとか、ハイスピードカメラのメーカーが後援したりしてた気がするし、ガチの高fpsカメラに流れてるのかも。メーカーとしても、大学でロケット作るような人たちにハイスピードカメラの使い方仕込んでおけば、就職してからもウチの製品使ってくれるかも!みたいな願望もあるだろうし。
 ちなみに、Phantom v2640のレンタル料金は、1日30万弱だそうだ。標準モデルを買うと140kUSDくらいらしい。アメリカ人なんで個人で持ってる人多いんだよ???

 さすがに部屋の中で爆発の実験はやりたくないし、暖かくなってからかなぁ。鏡セットアップするにしても家の中だと床の歪みが大きいから、どっちにしろ外でやりたいし。
 暖かくなってからやりたいことリスト、ETS8とか、色々増えていく。

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