2021年3月1日月曜日

小ネタ

 SwissCubeのスペクトル。

 上がデフォルトのレンジで画像化、下が手動でレンジを設定して画像化。直近に地上由来の強いスペクトルが出ていて、デフォルトだとほとんど見えない。ぱっと見で信号が見えないので受信できてないと思って削除する危険がある。ま、真っ白い線が入ってるしノイズフロア低すぎるので抑圧されてんなーというのは見てわかるので、手動でレンジ変えればいいんだけど。このスペクトル、オムニとヤギ、両方とも同じように入ってる。

 自動レンジ設定は改善の余地がありそう。NFの高さを基準にする、みたいなアルゴリズムになるのかな。というか最初からそう作るべきだったのでは……


 OrigamiSatも直近に強いノイズが入ってる。


 AAUSAT 4。

 30秒ごとにFSKみたいな信号と、時々コールサインOZ4CUB他が出てるらしい。

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 SDRの基準クロック、外部で作れないかなーと考え中。フルノのタイミング用GPSの評価キットで使ってるチップが任意周波数を出せるようなのでちょうど良さそうだけど、税込みで7万円を超えるので、遊びでちょっと使うにはさすがに高い。

 Si5351AみたいなVCOモジュールを使えば任意の周波数を設定できるけど、分解能は数ppmくらいらしい。もう一声ほしい。例えば、モジュールを電熱線で50℃くらいに加熱して、温度を調整することで水晶の温度特性で調整できないかな、とか。このくらいの温度だと1ppm/Kくらい動くのらしいで、高精度な温度センサと組み合わせて細かく温度調整してやればいいのでは。これなら適当なGPSから1PPS出して、それをトリガにしてパルス数をカウントして、それをフィードバックすればいいので、部品単価はかなり安くできる。易くは無いけど。

 高精度な外部クロックが使えれば複数のドングルでコヒーレントに受信できるので、ビーム間のハンドオーバーをシームレスにできる。もっとも、それをやりたいだけならドングル1本をマスタにしてカスケードすれば良いし、実際そういう風に使うための改造方法の説明も公式が出してるので、わざわざGPSに同期する必要はないんだけど。GPSに同期すれば温度特性によって受信周波数が変わることがないのは利点だけど、周波数変動抑えたいならマスターの水晶をペルチェで25℃に維持すればいいわけで。夏場とかつらそうだけど。

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 計画立案ソフトのアルゴリズムを検討中。

 複数の衛星をまとめて受信するためのスケジューリングを行う。オレンジの線が可視の衛星の周波数、青の枠が帯域幅2.2MHzでの観測計画。範囲は衛星用のバンドプランでサチらせてる。同時に受信できるはずの衛星が弾かれていたり、改善の余地はあるけど、今までは同時に1機しか受信できなかったわけだから、実現できれば大幅に観測量が増やせる。

 今の所、解析ソフト側が同時1機までしか対応してないので、まずはそっちを改修する必要がある。解析ソフトを改造しても古いスケジューリングに互換性はあるけど、新しいスケジューリングは古い解析ソフトに互換性がないので。

 解析ソフトはデータフローが大幅に変わるので、ほとんど全部作り直しかな。解析ソフトの中間ファイルの目処がついたので、もう少し詳しく考えて、実装の予定。

 RTLドングルの実用的な帯域幅の上限は2MHzくらいだと思うけど、430のバンドプランだと衛星は3MHzが割り当てられているので、4MspsくらいのSDRを使えばこんな小細工を労せずとも全衛星を受信できるのに。。。ガチでやるならHack RF Oneとか使えばいいんだろうな。ReaktorもRF One使ってるっぽい。もっとも彼らはディッシュで追尾してるけど。

 RTLドングルでも2本で同時に受信すれば全帯域見えるし、解析ソフトが複数機対応になればそのあたりの選択肢も増えてくるので、まずは解析ソフトの改修をやらなければ。

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 僕の開発方針、「興味本位駆動開発」とでも言えると思うけど、5割から7割くらい作って「実現できそう」くらいの雰囲気がつかめると、急激に興味を失って開発が停滞する。んで、停滞して更に興味を失うという悪循環。概念実証だけやるから誰か続きやってくれないかな……

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