適当に生データ選んでスペクトル画像出してみたら、ちょうどビーム内に3機の衛星がいた。指向性アンテナのビームの中にほぼ同時に3機飛んでくるって結構珍しいのでは。
VZLUsat-1狙いの受信で、近い場所(-20kHz)にAalto-1、ちょっと上(+145kHz)にKKS-1、少し離れた場所(+535kHz)にReaktor Hello World。RHWはパス終盤なので受信できてないけど、それ以外の3機はスペクトルが出てる。
拡大した図がこちらになります。
見づらいけど、一番左の2文くらい見えてるのがAalto、その右の4文くらい見えてるのがVZLU、一番右の長めのスペクトルがKKS。
KKS狙いでドップラ補正&ダウンサンプリング→スペクトル画像化した図。
時間軸は前の画像と同じ。ちょっと周波数動いてるけど、周波数分解能がかなり高いので、実際には数十Hzくらいしか揺れてないはず。
さらに時間分解能を大きくして画像化して切り出した図。
"KKS"で始まってるので、AoS/LoS/ドップラ変動と合わせても、KKS-1で間違いないと思われ。
ということで、図らずも複数機同時受信が実証できてしまった(VZLUはすでに単機受信のデータフローでCWを確認済み)。
ちなみに、6分ほどの生データ、ダウンサンプリングに30秒、低IFの画像化に5秒、くらい。生データ(高IF)を使うデータフローでは1回の画像化処理に1分から2分程度かかるので、ダウンサンプリングを1回やってしまえば、あとは20倍くらい早く処理できる。ダウンサンプリングも、今はシングルスレッドで実装してるので、もう少し早くなる予定。ダウンサンプリングは自動で走らす予定なので、CPUリソース食われないためにもシングルスレッドのほうがいいのかもしれないけど、そのあたりは今後の運用次第か。
生データが1GiBくらい、低IFが51.2kSPSで35MiBくらい、なので、データ量の削減という点でも大きな効果が見込める。ドップラ補正後でも若干の周波数変動があったり、周波数が少しずれたりしてるけど、これは低IFのデータからでも補正できるはず。
今の所、ダウンサンプリングは平均を取るだけで、BPFとか通してないので、あまりよろしくない気がする。とはいえ、高IFをFIRに通して低IFの帯域でカットしようとすると400タップ前後くらい必要になるので、計算量が凄まじいことになる。何段かに分けて少しずつ狭めていったほうがいいのかな? このあたりはもう完全に信号処理の分野になる。そのあたりの資料を探すべきか。
複数機同時受信、結構好感触。この調子でガンガン行こう。いよいよ俺の考えた最強の中間ファイルを実装するぜ!! といっても、PNGにZIPつなげて細々したファイル突っ込んだだけなので、臨機応変にいろいろ変わるんだろうけど。臨機応変? 泥沼の間違いでは??
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3月2日受信分。
* 27844 / CUTE-1
* 27848 / XI-IV
* 28895 / XI-V
* 32785 / CUTE-1.7+APD II
* 32791 / SEEDS
* 33493 / PRISM (HITOMI)
* 41560 / AAUSAT 4
* 42790 / VZLUSAT 1
* 42775 / AALTO 1
* 43615 / CP-7 DAVE
* 43743 / REAKTOR HELLO WORLD
* 43937 / NEXUS
* 44909 / BREEZE-KM R/B (DOSAAF-85)
* 44330 / RAAVANA1
体感では今日は受信率だいぶ悪かったけど、それでも結構受信できてたらしい。
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