よみづらいけどごめんね!
Missiles | ||
SM-2 Blk II |
VLA ASROC |
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種類 | 対空 | 対潜 |
最大重量(kg) | 707.6 | 635 |
最大長(m) | 4.76 | 5.08 |
最大直径(mm) | 355.6 | 355.6 |
トマホーク AUR |
シースパロー VL/RIM-7 |
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種類 | 対地/対水上 | 対空 |
最大重量(kg) | 1814.4 | 244.9 |
最大長(m) | 6.27 | 3.86 |
最大直径(mm) | 584.2 | 203.2 |
システムサイズ - 61Cell 発射機 | ||
長さ | 8.71m | |
幅 | 6.32m | |
高さ | 7.70m | |
発射機 RM&A - 8Module 発射機 | ||
平均故障間隔 | 1936時間(80日) | |
平均修理時間 | 3.2時間 | |
平均保守時間 | 30分/1日 | |
intrinsic availability | 0.978 | |
ストライクダウン 平均失敗サイクル |
200 | |
必要な電力(61Cell VLS 発射機) | ||
440Vac 60Hz 3phase | 200kW | |
115Vac 60Hz 1phase (lighting) |
8kW | |
115Vac 60Hz 3phase (backup power for 440Vac) |
10kW | |
115Vac 60Hz 1phase (発射制御装置) |
5kW | |
115Vac 400Hz 3phase | 45kW | |
必要な船舶からのサービス | ||
低圧空気 | 1.5MPa | |
淡水 | 210リットル | |
海水 | ||
Deluge | 1.2kL/毎分 at 0.73MPa | |
散水 | 4.0kL/毎分 at 0.5MPa | |
排水 | 5.2kL/毎分 | |
冷却 | 40kW | |
加熱 | 20kW | |
環境条件 | ||
発射機内の条件 | 13℃/95%RH から 30℃/55%RH |
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システム重量 | ||
空の発射機 | 117t | |
空のMk13キャニスターとアダプター | 178t | |
61発のSM-2 Blk II | 217t | |
48発のSM-2 Blk IIと 13発のトマホーク |
230t | |
空のMk22キャニスターとアダプター | 195t | |
VL/RIM-7 | 210t | |
キャニスター重量 | ||
Mk13 | ||
空 | 675.9kg | |
SM-2 Blk 2(ミサイルのみ) | 1383kg | |
PHS&T (空キャニスター) | 1211kg | |
SM-2 Blk 2とアダプタ | 1800kg | |
Mk14 | ||
空 | 912kg | |
トマホークAUR | 2726kg | |
PHS&T (空キャニスター) | 1424kg | |
トマホークAUR(sill assembly) | 2781kg | |
Mk15 | ||
空 | 757kg | |
VLA | 1497kg | |
PHS&T (空キャニスター) | 1293kg | |
VLAとアダプタ | 1769kg | |
VLA(max, growth)とPHS&T | 2032kg | |
Mk22 | ||
空 | 966kg | |
VL/RIM-7 | 1216kg | |
PHS&T | 1501kg | |
VL/RIM-7とアダプタ | 1497kg | |
発射制御システムの寸法と重量 | ||
ステータスパネル | ||
長さ | 29.12cm | |
幅 | 45.72cm | |
高さ | 60.96cm | |
Remote launche enable panel | ||
長さ | 20.32cm | |
幅 | 25.4cm | |
高さ | 33.02cm | |
発射制御装置 | ||
長さ | 86.36cm | |
幅 | 111.76cm | |
高さ | 203.2cm | |
ストライクダウンの重量 | ||
strongback, horizontal transfer assembly | 95.7kg | |
vertical strongback | 21.3kg | |
Cell guide assembly | 23.1kg | |
Steady rest assembly | 24.5kg | |
Pivot fixture | 167.4kg | |
Beam weld steady rest | 74.4kg | |
Beam weldment locator receiver | 136.6kg | |
Lift adapter, truck assembly | 128.8kg | |
Chock | 60.3kg | |
Other assemblies | 110.2kg | |
Total | 842.3kg | |
安全性 | ||
restrained firing | ||
拘束されたミサイルの完全なモーター燃焼で 生き残ることができるランチャー |
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warhead deluge | ||
弾頭の爆発を防ぐために提供される洪水 (1.21kL/min at 0.7MPaゲージ) |
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* トンはlong ton(英国トン)を使用 | ||
* PHS&T:Packaging Handling Storage and Transportation |
このPDFでは、タイコンデロガ級を基準としているようです。タイコンデロガ級は、前後に8モジュール(64セル)のMk41を搭載しており、全体で122セルがあります。前後共にストライクダウンクレーンがあり、これが3セル分を占めているのはアーレイ・バーク級フライトII以前と同様です。
Missilesの重量は、ミサイル単体の重量かな?wikipediaによると、RIM-66の重量は707kgだそうで、PDFの値と一致しています。
RM&AはReliability, Maintainability and Availabilityの頭文字で、"信頼性、保守性および可用性"みたいな意味だそうです。8-Module Launcherとのことなので、61発分のランチャ全体の話だと思います。平均して80日に1回は前後どちらかの発射機の修理が必要になる、みたいな意味かと。また、この際は3.2時間の修理が必要になるということでしょうか。
intrinsic availabilityってどういう意味だろう?単位が書いてないので何かの比率だろうけど、何の。
ストライクダウン平均失敗サイクルというのは、ストライクダウンクレーンで失敗する確率でしょうか。200回に1回失敗する。でもちょっと位置合わせに失敗したくらいならやり直せばいいだけで、カウントはしないでしょうから、何らかの致命的な失敗のカウント?200回に1回、ミサイルを破損させるような失敗をする、とか。でもこの値ってどれくらい信用して良いんだろうか。ストライクダウンって統計取れるほど使ってるのかなぁ。
電力はいまいちよくわかりません。
圧縮空気が1.5MPa必要だそうです。Low-pressureと書いてありますが、日本で言うと法規制される高圧です。何に使うのか不明。空気だから排煙に使うのかなーと思うけど、でもそれなら流量も併記されてるはずです。
水は何に使うのか不明。淡水は流量が書いてないので、そんなに大量に使うものではなさそうです。
海水は流量が書いてあるので、それなりに大量に必要になるんでしょう。
冷却は高温地域、加熱は寒冷地での温度制御だと思います。おそらくVLS発射時に冷却が必要な場合は、水が使われるはずです。
環境条件は、これもよくわかりません。
発射機内がこの範囲に収まる必要がある、ということかな?セルではなく、発射機全体っぽいです。主に船舶のエアコンで制御する数値でしょうか。
重量はいろいろ書いてありますが、大きく分けてシステム重量とキャニスター重量があります。他にサブシステムの仕様にもかかれていますが。
こまかく計算していくと、だいぶ計算が合いません。ま、あんまり細かく考えないように。。
キャニスターは、SM-2がMk13、トマホークがMk14、VL ASROCがMk15、VL/RIM-7がMk22、となっているようです。中身(ミサイル)に合わせてそれぞれ作っているのでしょう。
strike-lengthとtactical-lengthではセルの長さが違いますが、tactical-lengthでもMk13キャニスターの重量は変わりません。
安全性の項目は2種類書いてあります。
一つ目は、何らかの理由でミサイルが発射されずに、ランチャー内でモーター(固体燃料ロケット)が燃え尽きても、危険にはならないことが求められています。
ミサイルに限らず、固体燃料は燃焼温度がとても高く、運動エネルギーも大きいです(熱エネルギー/運動エネルギーが高いほど、高性能)。例えばH-IIAに使われるSRB-Aの燃焼温度は3000℃を超えるそうです。ミサイルのモーターは、ブースター等であれば燃焼時間は数秒ですが、SM-2のメインモーターのような、デュアルスラスト型では燃焼時間は40秒ほどあるようです。
「3000℃のガスを40秒浴びても抜けない防火壁」というのを考えてみると、かなり大変な要求だと思います。そもそも3000℃というのが想像の埒外ですね。
もう一つは、弾頭の爆発を防ぐための仕組みだそうです。原文では"prevent warhead explosion"とあるので、耐爆ではなく、防爆を指しています。
おそらく、キャニスター内でモーターが燃焼して弾頭が加熱されて自然発火/起爆することを防ぐための機能でしょう。大量の水をキャニスターに流し込んで加熱を防ぐ、ということだと思います。
1.2kL毎分、0.7MPaというのは、"船舶からのサービス"の海水のDelugeを使うのでしょう。Deluge、洪水や氾濫という意味だそうですが、キャニスター内を洪水にしてしまう、という用途でしょう。
「上は洪水、下は大火事ってなーんだ」
「Mk41に装填されたMk13でモーターが異常燃焼してる状態!」
上っていうか、キャニスター全体が洪水ですけどね。
当然ですが、SM-2のブースター/メインモーター、VLAやトマホークのブースターが燃えても、水をかけても消化は不可能です。発泡系の消火剤でも同様です。これは固体燃料の中に酸化剤が含まれているからです。逆に、トマホークのジェット燃料が漏れて燃えている場合は、ある程度の消化が期待できます。
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ということで、簡単にMk41のことを書いてあるPDFを読んでみました。A4紙で1枚分程度ですし、4分の1はイラスト(解像度低くて数値読めない!)なので、情報量はあまり多くないですが。
昔、ディスカバリーチャンネルだったかでアーレイ・バーク級の建造を手伝う、みたいな番組があったはずなんですが、再放送してないっぽいです。見たいんだけどなぁ。Mk41の設置作業とかやってた気がします。
ナショジオのライリーは修理中!もそうですが、向こうの番組は「手伝いに行く」というテイが多いですよね。日本でもこういうのやらないかなぁ。
追記:2017/12/30
イージス艦辞典47pに各キャニスターのイラストがありますが、ここにはSM-2MRとSM-2ERの2種類が書かれています。SM-2MRはtactical-length(図中ではlengthではなくmodule、以下同様)の長さで、SM-2ERはstrike-lengthです。
おそらく、strikeのPDFに書いてあるMk13キャニスターはSM-2MR専用のものだと思います。
wikipediaの図は左から3番目がSM-3とSM-2ER、右から3番目がSM-2MRで、SM-2MRサイズはMk13、SM-2ERサイズはMk21だそうです。PDF翻訳しなくてもwikipediaに書いてあったよorz この図、見覚えあるから読んでるはずなんだけどなぁ。。。